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「な、なんですか?」
「ハグしてやろう」
もちろんお断りしました。
「それで会長。俺、どうしたらいいんですかね…」
真剣に悩んでみるが、今はどうとも言えないような感じ。
好きだがなんとなく違う。
LikeとLoveの中間くらい。
曖昧サーセンな現状なのだ。
よくラブコメディなどでヒロインが好きな脇役が言いそうな言葉で
「お前のかえでちゃんへの好きの気持ちはライクか、それともラブなのかハッキリしろよ!」
とかがあるが、正直なところそれを言われてみたい今日この頃。
それを言ってもらえればハッキリと答えを出せる気もするのだが、現実はイロイロと甘くはない。
甘い蜜(望む物)を簡単に吸えるのは非凡人ではなく社会的強者達だ。
だとしたら俺は弱者の部類に入るのか?
だが、俺は一度たりとも自分を弱者と認めた事はない!
と、心を読んだのか会長はニヤニヤして
「言ってほしいのか?弱・者…くん?」
とSっぽく言ってきたのでハイハイ、と頭を撫でておいた。
「はぁぁんっ、優しくしないでッ!癖になってしまうのッ!」
と身悶えながら色っぽく言ってはくるがスルーしてみる。
「しょぼ~ん…」
あ、落ち込んだ。
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