始まりは既にいつからか

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「ま、まぁ陽ちゃんよ。今は考えるだけ無駄無駄、無駄なのだ」 ロードローラー? 「?なにを連想したのだ陽ちゃんは?」 「いえ、なんでも…」 「とにかく少年よ、貴様に良い言葉を授けてやる」 「いえ、別に…」 「それは、『時が全て解決してくれる』だ!」 「投げてない?なんかイロイロと」 とは言え現状ではまさにその通りなのかもしれない。 翠に対しての感情がよく分からない今、迂闊には動けない。 なんか戦略的な様にも聞こえるんだが、それしかコマンドがないから困っちゃんなのだ。 「それで、時が来たら?」 「うむ、わからぬ!」 おいコラ言い出しっぺ。 あまりにも無責任じゃないか?人に助言みたいなのしておいて。 しかしながら、それはつまり自分で考えて行動しなければ意味がない……的な解釈でドヤッ? 「うむ、なかなかのよい解釈ではないか?」 すげっ。会長と喋ると口要らずだなマジで。 これホント楽だけどなんかダメな気がする。 「当たり前だ。口を使ったり字を書いて初めて、人は意志の疎通が出来るのだ。 起源は相互のどちらでもいい。 言葉を覚えれば人の話す意味が理解出来る。 言葉を話す、または書ければ対話が出来る。 そして想いを繋げ合って人は意志疎通が可能になる。我々は畜生と違い、それぞれの意志の差が激しいからな」 「つまり感情を読ませるのではなく伝えるのが大事と」 「うん?何故簡単に略した」 作者自身の限界だから仕方がない。 「陽ちゃんはときどき、わけがわからない事を言うな」 「一応、主人公なんで」 「ますますわけがわからん…」
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