16人が本棚に入れています
本棚に追加
「こちとら朝からハイテンションな連中を連続で相手してんだ、体力がカラカラなんだよ」
「あらぁ朝から精が出ますなぁww」
「テメ、間違った誤字をすんじゃねえよ!」
「?、??」
「もういい、翠!花なんか放っといて、さっさと行こうぜ」
俺は花の脇を翠の手を引きながら通り抜けたのだが、これが案外というか予想外なことに花は何の阻止もしなかった。
いつもならここで食い下がってくるハズなのだがな…何か調子が狂う…。
しかし通れた事に変わりはない。さっさと突き進み翠と二人きりのスイートな時間を味わってやるぜ。
俺は一層歩幅を広げて歩みを進めて、翠もそれになんとか合わせながら後を着いて来てくれた。
花はそこに一人、残されて。
「……体は愛で出来ている」
浜辺に来て早々、嫌な相手…いや決して嫌いではないが嫌な相手と出会ってしまった。
「…心は妄想、体は実行…」
まあ予想は出来てたがね。
「……幾たびの修羅場を越えて不屈…」
「…ただ一度の成功もなく、ただ一度の経験もなし」
だがこの展開は予想外だ。
「…愛戦士はここに独り、秘伝のハグで的を包む」
「………故に言葉は要らず、ただ語るは恋心のみ…」
そう
「…この体はきっと'無限の愛'で出来ていた…」
…希沙。……朝から恥ずかしいっての!!!
ってか何気にマニアックなネタ使いやがって!ちくしょうカワイイなこの天使!
……翠ほどじゃないがな!
最初のコメントを投稿しよう!