始まりは既にいつからか

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「こちとら朝からハイテンションな連中を連続で相手してんだ、体力がカラカラなんだよ」 「あらぁ朝から精が出ますなぁww」 「テメ、間違った誤字をすんじゃねえよ!」 「?、??」 「もういい、翠!花なんか放っといて、さっさと行こうぜ」 俺は花の脇を翠の手を引きながら通り抜けたのだが、これが案外というか予想外なことに花は何の阻止もしなかった。 いつもならここで食い下がってくるハズなのだがな…何か調子が狂う…。 しかし通れた事に変わりはない。さっさと突き進み翠と二人きりのスイートな時間を味わってやるぜ。 俺は一層歩幅を広げて歩みを進めて、翠もそれになんとか合わせながら後を着いて来てくれた。 花はそこに一人、残されて。 「……体は愛で出来ている」 浜辺に来て早々、嫌な相手…いや決して嫌いではないが嫌な相手と出会ってしまった。 「…心は妄想、体は実行…」 まあ予想は出来てたがね。 「……幾たびの修羅場を越えて不屈…」 「…ただ一度の成功もなく、ただ一度の経験もなし」 だがこの展開は予想外だ。 「…愛戦士はここに独り、秘伝のハグで的を包む」 「………故に言葉は要らず、ただ語るは恋心のみ…」 そう 「…この体はきっと'無限の愛'で出来ていた…」 …希沙。……朝から恥ずかしいっての!!! ってか何気にマニアックなネタ使いやがって!ちくしょうカワイイなこの天使! ……翠ほどじゃないがな!
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