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……とは言え。
「お兄~。これ、似合うかなっ」
正直俺には服のセンスなど皆無なのだよ。サイヤ人の戦闘服も全部同じに見えてしまうんだよ。
そんな俺に翠は黒くて金魚(出目金)の絵が描かれた、少々大人びた色の浴衣を持って来た。
翠は今上着を脱いで薄着のため、覆うものがない未発達の胸がうっすらと、うっすらと見え……ない!おしい!あと少し!
「う~ん、やっぱり黒はダメかな。じゃあ、こっちの黄色いのは…派手かな。うう~ん…」
悩むんだねぇ。悩ましいのよ俺は、君の大胆な姿が。
だがここで俺が下心全開でエロスたっぷりの浴衣をチョイスしたら、それを衆人観衆の下に晒す事になる。
それは嫌だ、翠の体をまじまじと凝視して見ていいのは俺だけと決まってるんだよ。条例で。
「うう~……お兄、お兄ったら!」
「あ、わ、なっなんだ?」
「う~!お兄聞いてなかった!お兄に決めてもらいたいって言ったの!やっぱりお兄が決めてくれた方が、恥ずかしさも堪えれるし……それに、お兄に見てほしいし」
どきりと来る台詞を言わないで!めっちゃドキがムネムネ(死語)してるんだから!
それになぁ……だったら俺はミニスカちっくな浴衣を所望するしなぁ……あいや別に他意はないよ?その方がエロいからとか考えてませんよ?
それにほらぁ、みんなも好きでしょ、浴衣の露出とか。うなじとかドキッてするでしょ。
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