16人が本棚に入れています
本棚に追加
むしろ俺なら丈の短い浴衣にニーソorスパッツを履かせるな。
すごく萌えそうじゃん。
でもなぁ、やっぱり翠はこれが似合うよな。
「翠」
小さく呼ぶと彼女はトテトテと歩いて来て、なぁに?と聞いて首を傾げる。
っかしぃなあ、この娘たしか中学二年生だったよなあ。
「これとかいいと思う。水色に花火、多分翠にしか似合わないと思う」
気障っぽいなぁ言うことが!
「ほっホント!?」
ああよかった超喜んでるわ。
「うんうん、だって翠のイメージカラーは水色だもん。絶対それが一番綺麗……可愛いって思うよ」
あえて俺は綺麗、ではなく可愛い、を選ぶ。
この年頃は可愛いがいいと思うからだ。
「はわ、わあ…!嬉しいよお兄!」
「ん、礼には及ばないよ」
「そうだよ翠ちゃん!」
「「花(ちゃん)!?」」
二人だけの空間に突如現れた謎の二足歩行の生き物。
それは何か甲高い声を発しながら近付いて来る。
「翠ちゃんは可愛いんだよ!萌え萌えキュンなの!恥じることはない、むしろユー、さらけ出しちゃいなよ!」
「ちょ、おまっ」
「ふひひwwこれは翠ちゃんを我が手中に収めるための、ってあだだだだ」
とりあえずこの馬鹿の頭にゲンコツを入れておく。
コイツは決定的な間違いを犯したからな。
「おい愚昧」
「いてて…漢字間違えッテルファイア」
「指摘すんな。
ところで愚妹、お前は凄まじい間違いをしている」
「なっ、なんだってー(棒読み)」
「………それは」
「翠の可愛いところを見ていいのは俺だけって、決まってるからだよ!」
①カメ
②カメ
③カメ
よし決まった。
すっげーキメエェェェェェ!!?
なっ、俺いま何を、何を言った?なに早まった事言ったっちゃ?
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ死にたい!馬鹿言って死にたい!OROCHIの女蝸に抱かれて死にたい!
最初のコメントを投稿しよう!