始まりはいつも雨

2/10
前へ
/15ページ
次へ
2082年、この日本国で一番の話題と言えば、第176代総理大臣、鷹山喜多男の通した銃刀法改正だった。 前世紀に日本国を主導してきた自由共産党が21世紀を前に突然の瓦解。 それから半世紀にも及ぶ大小様々な政党、政治団体による政権争いの戦国時代。 その戦国時代を勝ち抜き、今の日本国の絶対的与党として君臨しているのは前世紀では右翼として活動していた新興政党、タカ派が多いことで知られる自由民生党だった。 さらにこのタカ派だらけの党の総書記に選ばれたのは、議員デビュー時から非核三原則の撤廃を唱えていたタカ中のタカ、鷹山喜多男だった。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加