第1話「ハジマリ」

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4月10日~入学式当日~ 橘「もう、2年か・・・」 しっかりクリーニングされている制服を見て僕はつぶやいた。 橘「はぁ・・・クラス替え嫌だなー」 せっかく仲良くなれた友達もいるのに、なんて残酷な仕打ちなんだろう。 橘「なんか面倒だな・・・学校休もうかな」 押し入れに入ろう・・・ しばらくすると、 ???「にぃに、なにしてるの?今日はみゃーの入学式なのに」 橘「なんだ美也か。今日は気分が乗らないんだ。休ませてくれ」 美 也「そんなこと言ってないで早く出てよね~」 橘「嫌だ。もう今日は閉店だ。」 美 也「だーめ、今すぐに開店してよ~でないとにぃにのお宝本、お母さんにばらすよ」 橘「ぐぬっ。それだけは勘弁してください」 美 也「だったら、早く出てよね」 まさか、お宝本を人質にとるとは・・・ 橘「じゃあ、着替えるから下で待っててくれ」 美 也「早くしてよね。時間があまりないんだから」 ぱっと、着替えて簡単な朝ごはんを食べ家を出た。
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