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ここは、死後の世界。
現世での死亡理由で身分が決まる死亡階級制度を導入したこの世界で僕は目が覚めた。
僕の名前は安藤 新。
目が覚めた場所は塀に囲われた現世にある日本とは掛け離れた治安の悪さを誇る
12月地区師走
死亡階級制の中で1番下級の人間(死人)が住居を構えたり、生活をする地区。
おもな死亡理由は、自殺・処刑。
僕の死亡理由は、処刑。
若干15歳にして25人の死者数を出す大量残虐殺人犯。
殺人理由は、
…覚えてない。
師走で出会ったのは霧島 明日那。
彼女も死亡階級制の中で1番下級。
死亡理由は、自殺。
この世界の人は僕ら死人を、咎人と呼ぶ。
本来咎人は現世の記憶を持たずにこの世界に来る。
しかし、明日那は違った。
彼女は現世の時の記憶を受け継いだまま
この世界にやってきた。
彼女の死亡理由は、自殺。
僕が殺した25人の中に恋人がいたらしく
後追い自殺をはかった。
僕は思う。
1番美しい死に方は何??
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