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螺旋階段は思い出 教室は奇跡で グラウンドは記憶で 屋上は愛情でした。 まさか、彼氏が浮気しているなんて思ってもみなかった。 夕暮れの屋上に座っている、馬鹿みたいな私は橙に染まる空を見上げた。 橙の光は屋上まだも自分の色に染めてしまうのか。 そのまま、私もその光に包まれて、消えて行けたら…… そんなことを思いながら私はひとり、馬鹿みたいに泣いていた。 螺旋階段は掠り傷 教室は火傷で グラウンドは切り傷、 そして、屋上は刺し傷なのだ。 きっと、私はいつか彼を忘れなければならないのでしょう。 あまったるい香水を体にまとわりつけた彼が憎い。 憎くて忘れられない。 けれど、優しく微笑んでくれた彼が愛おしくてしょうがない。 愛おしくて忘れられない。
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