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『ぷはっ。
やっと抜けた…。』
森をやっと抜け見つからないように茂みから町の様子を見た。
(おぉ…明るいな。
意外と…。)
町には提灯がぶら下がっていて、淡い光を放っていた。
綺麗な女の人が男を甘い声で誘惑する。
甘い匂いが鼻を霞めた。
そう…多分此処は
『島原…』
チャキ
『はへ?』
?「動くなよ、怪しい奴。
動いたら斬る。」
何か冷たい物が、いや刃みたいものが当たった。
頭はそのことが追いつかず間抜けな声をつい出してしまった。
?「何て間抜けな声なんでしょうか。」
?「総司、てめぇは黙ってろ。」
私は刃物を突き付けられたままで、二人はぺちゃくちゃとおしゃべり。
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