来ちゃったよ、幕末に。

4/10
前へ
/60ページ
次へ
『ぷはっ。 やっと抜けた…。』 森をやっと抜け見つからないように茂みから町の様子を見た。 (おぉ…明るいな。 意外と…。) 町には提灯がぶら下がっていて、淡い光を放っていた。 綺麗な女の人が男を甘い声で誘惑する。 甘い匂いが鼻を霞めた。 そう…多分此処は 『島原…』 チャキ 『はへ?』 ?「動くなよ、怪しい奴。 動いたら斬る。」 何か冷たい物が、いや刃みたいものが当たった。 頭はそのことが追いつかず間抜けな声をつい出してしまった。 ?「何て間抜けな声なんでしょうか。」 ?「総司、てめぇは黙ってろ。」 私は刃物を突き付けられたままで、二人はぺちゃくちゃとおしゃべり。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

287人が本棚に入れています
本棚に追加