第1話 真実の鏡

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~用意するもの~ ・顔全体が写る鏡 ・緑のペン 美「手鏡はあるし、緑のペンは筆箱に入ってるから、あと………ん?なにこれ?」 ・あなたが失くしてもいいと思った宝物 美「…失くしてもいい宝物?失くしちゃ駄目だから宝物なんじゃないの?」 暫く頭を抱えたが、クマのぬいぐるみにすることにした。 これは兄が誕生日に買ってくれたものだ。随分と色褪せてしまったが、宝物には違いない。 ~準備~ 1、鏡の中心に緑のペンで小さな×を1つ書く 2、その鏡に宝物を映す 3、自分の顔を映す 4、午前2時になるまで自由に待つ 美「本当にこれで合ってるのかな?4番に至ってはアバウトすぎるし…」 今はちょうど0時。あと2時間あるため、やり方と注意の確認をしておくことにした ~やり方~ 1、明かりを全て消す 2、鏡は左手、宝物は右手に持つ 3、鏡にあなたの顔が映ります 4、質問をいくつかされます。嘘を吐かずに答えてください 5、最後にあなたの知りたいことを聞かれますので言ってください。 美「……悪いけど、真面目にやるものではない気がするよ。雪美」 半信半疑になってしまったが、ここで止めてしまえば雪美に悪い気がしてならない。 私はもう一度紙に目を向けた。
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