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~注意~
・午前2時~59分までに終わらせてください
・嘘を吐かないでください
・途中でやめないでください。終わらせる時は鏡の中の自分と合意でお願いします
・全身が映る鏡の場合は、右手にある宝物を鏡に映らせないようにしてください。
美「…そんなに時間が掛かるものなの?1時間近くもやる人なんて……え!?ウソ!」
ふと、時計を見るともう少しで2時になろうとしていた。
美「なんで?さっきはまだ0時になったばかりだったのに…!」
しかし、時間は時間だ。急いで明かりを消して左手に手鏡、右手にぬいぐるみを持って鏡を見た。
美「……………真っ暗で何も見えないんだけど。」
明かりを消してしまったのだから当然といえば当然だろう。
変化が訪れたのは漸く目が慣れてきた頃だった。
美(…あの緑のペンって蛍光だったっけ?なんか妙に明るく見えるなぁ。)
鏡の中心に書いた×が徐々に鮮明になってきたのだ。
じわじわ じわじわと
何かが鏡に浮かんでくる。
美「………………?」
『…………………。』
美(あれ?私、目開けてるのに……)
鏡の中に映る私は、しっかりと目蓋を閉じていた。まるで眠っているようにも見えなくもない。
美「嘘でしょ……?」
私の言葉を否定するかのように、鏡の中の私がゆっくりと私を見た。
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