98人が本棚に入れています
本棚に追加
後ろから私の顔を覗き込み…
「熱かったら、言ってなぁ~。」
と私の髪を少しずつ手に取りドライヤーで乾かしていく。
優しく自分の髪に絡む指
人に髪の毛を触られるのは
どうしてこんなに落ち着くんだろか。
「今日、バイトは?」
「久々にお休み。」
「そっかぁ~。俺も休みやから、ゆっくりしていったらえぇよ~。頭痛いやろ?」
「うん。まじ飲み過ぎたわ。」
額に手を当て苦笑いを浮かべた。
情けない…
「まぁ~たまにはえぇんちゃう?」
いくら考えても思い出せないので
「てか……昨日…」
と軽く聞いてみた。
「あぁ~。5人とも潰れててさぁ。俺がみんな送って行ったんやで~。大変やったわ。」
と彼は苦笑いを浮かべながら少し肩を竦めた。
.
最初のコメントを投稿しよう!