~第2章~

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すると 「寒いやろ?ちょっと間、我慢してなぁ。」 と亮が私の背中からダウンジャケットで私を包んだ。  驚きでーービクッと竦んでしまったが…暖かくて… “お酒を呑まなかったのは ここへ連れてきてくれるためだったのかな?” なんて。 ただの自惚れかもしれないが… 「ありがとう。」 と腰に回された彼の腕に私の腕を絡めた。  無言の私達を包むのは風が木々を揺らす音のみ。この静けさが凄く心地よい… しばらく景色を眺めー 「あっ。」 と思い出したかのように亮が声をあげた。 「ん?」 「今日、買ったピアス嵌めよっか?」 「あっ!!うん♪」  そして亮はダウンジャケットのポケットから、今日ショッピングセンターで買ったピアスの袋を取り出した。 .
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