~第3章~

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 祖父のためと自分自身に言い聞かしながら、できる限りは家事も手伝い、なるべく祖母と揉めないように心掛けた。  まるで人形のように… 自分の感情を捨てて。  それでも、自分自身を見失わないために、私はカッターをカラダに滑らせた。 所謂“リストカット”  死にたいから切るんじゃない…  ただ…私が生きていると実感できるのは、痛みを感じている時だけだった。  スーッと流れ出た血は涙の変わり  モヤモヤとした感情が血と共に抜けていく。 “大丈夫。ちゃんと生きてる” と自分自身を確かめるため。  バイトを始めてからはユニフォームを着なくてはいけないため、傷痕が見えないように手首ではなく、足首や二の腕を切りつけた。  バイト先に迷惑を掛けてしまうようなことはしたくないし、バイトをクビになることは一番避けたい。 .
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