98人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーバンッーー
空になったグラスがテーブルを埋め尽くしていく。
「おかわり~。」
「私も~。」
久美は部屋の隅で
すでにダウンして寝てるし…
向かいの席では啓子が泣きながら失恋話……
それを宥める由希。
“私もこうして泣くぐらいの失恋をしてみたい。”
なんて…
私には“誰かが好き”ってことすらよく分かんないのに無理だよね。
相手なんて“嫌い”じゃなかったら、誰だっていい。
来る者拒まず、去る者追わず主義だもん…
「もうすぐ卒業だね~。」
向かいの席を眺めながら、愛がグラスを傾け私に話し掛けてきた。
「せやなぁ。な~んか早かったなぁ~。」
「働いてばっかりやからちゃ~ん(笑)」
「確かに…(笑)」
.
最初のコメントを投稿しよう!