<第一章>とある5月の
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「………。あれ?……2人ともマジで行っちゃった?」 大介がソファーに埋めた顔をスッと上げた。 事務所には当然、誰もいない。 「くそっ……んでも、詩織ちゃん笑ってくれたからいいかな。……な、ソファー君。」 大介はソファーをポンポンと軽く叩くと、『風越探偵事務所』と書かれたドアを勢い良く開け、事務所を飛び出した。 「やばっ、鍵かけ忘れた!!」
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