episode.2

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教室に向かっていたら、前の方に3人の女の子が歩いていた。 紫色の髪の長い子。 茶色のセミロングの子。 同じく茶色の眼帯をしている子。 3人の内、人間と呼べるのは1人だけ…か。 後の2人は私同様、見た目は人間。 だけど、人間というには少し違うのが分かる。 悪魔の能力…いや、勘とでも言うべきか。 「やだー。刹那と聖良と分かれたくないー。」 「また会えるから。」 「大丈夫だよ。」 あの眼帯の子は、感情表現が豊か。 早速、『友達』…いや、『仲間』ができたのか。 私とは正反対なタイプ。 あぁいう子は大切な人を傷つけられた時、怒るタイプなんだろうな。 だとしたら、私は怒られる側になるのか…。 廊下の窓から外を見た。 風が気持ちいい。 だけど、もう少し冷たい風が私にはちょうどいい。 後で屋上にでも行ってみようかな。 .
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