episode.2

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「そんなとこで何してんだ?」 窓の外を見てたら、男の人に話し掛けられた。 バッジをしていないから、教師だとすぐに分かる。 「クラスに集まる時だろ。早くもサボりか?」 私の目の前までやってきて、目線を合わすように少し屈む。 「お前、格闘派クラスになった月影 黒だな?俺は山祁 空。格闘学を教えてる。」 どうでもいい。 人間というものは、 どうしてこうも名前を名乗りたがるのか謎だ。 「そんな死んだような目しやがって…もっと笑えよ。」 何も言わない私の頭に、先生はそう言って手を乗せる。 私はその手を払い除けた。 「…触らないで…。」 それだけ言って、私は屋上に向かうことにした。 「はぁ…。冬美と同じクラスか…あいつは黒にどう接するか楽しみだな。」 そんな先生の呟きが聞こえてきたけど、私には興味のないこと。 .
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