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屋上へと続く扉を開けて、屋上に出た。
雲1つない青空。
髪をなびかせる風は少し暖かくて世間一般的に気持ちいいっていうのかな。
扉の上の高い屋根に座り、校庭を見下ろす。
今ごろ、教室では自己紹介とかしてるのかな。
……馬鹿馬鹿しい
それにしても眩しい。
光は平気だけど、やっぱりあまり得意ではない。
悪魔の私には眩しすぎる。
それにさっきから、気持ち良さそうに飛んでいる鳥の声がうるさい。
学園に入ったばっかりで、すぐに刺激的な事があるわけがないのは分かってた。
だけど、平凡すぎてつまらない。
私は真っ赤に染まる世界が見たい。
あの日のように…この手で『殺したい』。
右手を見つめてから、刀を手にした。
ヒュッ
刀を振ると同時に、傍らに落ちてきたのは、さっきまで気持ち良さそうに飛んでいた鳥。
真っ白な刃に少しついた赤。
刀で鳥を切った跡。
片翼を無くした鳥は、飛ぶ事も死ぬ事もできずに暴れている。
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