16501人が本棚に入れています
本棚に追加
秀「まぶ……しい。……?」
なぜか深い眠りから覚めるような眩しさを感じ、目を擦りながら起き上がる。
秀「…………へ?」
あらためて目を擦り、辺りを見回す。
白い…どこまでも白い空間が広がっていた。
その白さのせいなのか、さっきの眩しさを余計に感じるようになった。
ふと、後ろに誰かが立っているような……そんな気配というのだろうか、そんなものを察知した。
振り返ってみるとそこには黒い、人の姿をした物体が立っていた。
秀「なん……だ?」
なぜか喉に詰まったように言葉がでない。
その物体が持つ独特な雰囲気だろうか、背中に冷や汗が流れる。
するとその黒い人型の頭、口に相当する部分が動いた。
?「ようこそ。神の空間へ」
初めて聞く、神の空間という言葉。不思議に思った秀希は、まったく現状は把握出来ていないものの、なにもしないよりは良いと思い声をかける。
秀「お、おい……。ここは、何処だ?いったい…なにが…」
自分の状況を把握するため、秀希は小さくならないように気を付けながら声を出す。
するとなぜか小刻みに黒い物体が震えだし、何かを耐えるように手に力を入れる。
?「……………プッ!!」
急にさっきまで感じていた雰囲気が消し飛んだ。
そしてなぜか黒い物体は地面を笑い転げている。
?「ギャハハハハハハ――ゲホッゲホッww」
黒い奴は笑い過ぎて、むせている。しかし今だに笑い続けている。
秀(な…なんなんだよ)
いったいどれだけ笑えば気が済むのだろうか。軽く2、3分は経っているはずだ。
痺れを切らした秀希は思い切って喋り掛けてみた。
最初のコメントを投稿しよう!