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聞き慣れない声が聞こえた。
後ろを向くと黒い高級車から顔を出す男がいた。
いかにもチャラそう。
「…誰おまえ」
いつもの様に、冷たく言い放った。
「可愛い顔して、クールだね。(笑) 俺? 俺は工藤 颯斗(クドウ ハヤト)。お前は?」
ヘラヘラ笑いやがって。
内心そう思いながらも、
「橘 未来(タチバナ ミライ)」
名前を教えた。
「未来か。可愛い名前じゃん。つか何で、そんなキレてん?」
「…キレてないから。…つか、用ないならさっさと去ねや」
「言うねぇ~。俺そう言うの嫌いじゃないで(笑)」
車を降りながらそう言う颯斗とか言う奴に、嫌気がさした。
「てかさ、何で何時もここ居るん?」
「…関係ないやん。お前ストーカーかよ」
「女には困ってないから、ストーカーなんてしませんよ(笑)」
「や、ホントあたしに用ないならどっかいけ。隣すわんな。邪魔すんな」
「どんだけ嫌われてんだ俺?(笑) 」
あたしは昔から人がきらいだ。
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