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「なにも問題はないよ。
ジュールソウルは得体のしれないモノのように聞こえるだろうけど、これはれっきとした、私たち、11次元界の技術の結晶だ。
科学だけでは、説明できないし、もちろん魔法でも説明できない。
地球人の技術力では、とても理解することはできない叡智だ。
だからと言ってもすぐには、信用できないだろう。
でも、信頼してくれ。
これは絶対に安全なものだから。」
マクスウェルは頭を下げながらそう言った。
マクスウェルがとても嘘をついているようには、見えない。
少なくとも、俺の目にはそう見えた。
「わかりました。
顔を上げてください。
俺は、あなたを信頼します。
でも、一つだけ答えてください。
なぜあなた達 次元統制機構は、シャートナフを救おうと思ったんですか?
聞かせてください。」
どう考えたってそもそもがおかしいのだ。
11次元界の存在である彼らにとって、3次元界の星を救おうなど。
話を聞く限り彼らにとって利益があるようには見えない。
人間はそこまで優しい生き物だっただろうか? 少なくとも俺のいた地球は違う。
だれもが自分が一番かわいく、他人のことなど目もくれない。
そんなとても冷たい社会だったはずだ。
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