プロローグ

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「で、さっき言いましたよね? 話をしようって。何の話をするんですか?」 「そうやそうや、あんなーあんたは世界についてどう思う?」 は? いきなり何言ってんのこの人? まあいいか。 俺哲学みたいなちょっと難しい話好きだしww 「そうですね。それはどの意味の世界ですか?」 「どの意味って?」 「世界の解釈って二つあるじゃないですか。 今僕たちのいる地球や宇宙などを指すこの世の世界と、 主観的に見た自分を取り巻く環境などを指す自分の世界、の二つあるでしょ?」 「そういうことね。 じゃあまず後者の自分の世界の方について話そか。 明彦君は自分の世界はどうかな、楽しい?」 「楽しいわけがない。 大学生になって高校の時よりある程度自由になってからよくわかりましたよ。 先生たちはよく僕たちのことを『お前たちはもう大人なんだぞ。自覚が足らないんじゃないか?』なんて言ってたけど、その人の授業ホントにわからないんだよね。 それで金もらっるのに自分の仕事の責任はとれてるのかよって言いたくなりますもん。 ほかにも不満はありますけど、ただの愚痴になりそうなんでやめますね。」
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