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しばらくして準備を終えた麻矢ちゃんは、特殊部隊のマスクみたいなのを顔に付けて、鉄パイプの前で何やらバチバチやり始めた。
慣れた手つきがカッコイイ。
麻矢ちゃんが眩しい。
眩しくて何も見えない。
いや、違う。
溶接の光が眩しいんだわ……!
「……奈緒子さん。ここで何してるんですか?」
「ひっ……!」
目が眩んで顔を伏せていた隙に、ちょっと不機嫌そうな顔をした麻矢ちゃんが私の傍に立っていた。
ヤバい、バインダー役に立ってないじゃん……!
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