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[ゆーかいはんじゃねぇから…]
男は溜め息を吐き、心底
めんどくさそうな顔をしていた。
[じゃあ、ゆーかいはんはお名前なんてゆーの?]
[俺?俺は、雨宮 時雨。]
そういい、ゆーかいはんはしゃがみ、そこら辺にある木の棒で地面に自分の名前を書き始めた。
意外にまん丸とした字だった。
[ときあめ………?]
[しぐれってさっき言っただろーが。何、人の話きいてんの?]
まぁ、悪口は基本スルーで。
当時のあたしには、時雨の名前が凄く響いた。
時の雨、で時雨。
とても綺麗な名前………。
[へー、かっこいいね!
ゆーかいはんは、時雨っていうんだ!]
[早速呼び捨てかよ!]
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