たけの婚

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  「たけの婚」そう仲間たちはもてはやした。 たけの婚。 おそらく、これから、竹が絶滅しない限り、 流行るであろう結婚だ。なぜたけの婚か。所以は簡単だ。 ある日、たまたま1人の女が ツイッターのタイムラインを 永田町駅の長いエスカレーターに乗りながら眺めていた。   【募集】たけのこ掘ってくれる人! 無料!たけのこは全部差し上げます。場所は都内23区下  echofon 10/05/01/7:13 赤いカーディガンに白いロングスカートといった 恐らくノンノかミーナあたりを愛読しているであろう、 森系な風貌のその女はすぐにリプライをした。 @kou02 たけのこ掘り希望します! echofon 10/05/01/7:26 「はあ」 その女は溜息をつくと、 アイフォンをバッグの中にしまい、 有楽町線のホームへ姿を消していった。 それがなにもかもの始まりだった。
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