捕らわれの兎と純粋なる獣

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「あ…!!あ、あ、ぁの……!!! すみませんでした!!!」 慌てて立ち上がりぶつかった相手に駆け寄り、頭を下げた。 酷く混乱し、体は緊張と恐怖で震えていた。 「すみませんでしたじゃねぇよ?! 兎の分際でぶつかっておいて!!」 ぶつかっていない方の狼が雪乃に怒鳴り散らす。 怖くて顔を上げられない雪乃はひたすら謝り、頭を下げるしかなかった。 「申し訳ございません!!! どうかご無礼をお許し下さい!!!」 「ハァ?! 許される訳ないだろう??責任取れよ!!」 「すみません!!!すみません!!!」 全身が震え、泣きながら必死に謝罪する。 すると、ぶつかった方の狼が口を開いた。 .
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