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「おめでとう、チアヤ君。
君は今日からスレーベン総合魔法学園の教員です!」
「…………は?」
それは遡る事約2ヶ月前。
7つの国からなる七聖国の1国、地の国・ゲルプ国にて事件は起きた。
この優しそうだけども、確実に腹黒な眼鏡青年ことヴィルヘルム学園長が発端で、私は教師への道を歩む事になったのだよ。
教員免許を持っていない私に何度も
「来年度からうちの学園に来てくれないかな?
今、凄く教師が足りないんだよ!」
とか
「君程の優秀な人材はいない!絶対教師になるべきだ!」
とか、毎日の様に口説かれ続け、終いには
「試しに1回だけ教員免許獲得の試験を受けてくれないかな?
試験は1週間後だけれど。」
と、アホな事を言い出した。
ちょっとだけ
「教師も面白そうかもー」
って思い始めてたのもあって、試しに受けてみたら……
あっさり合格。
そらそうだわね。
転生時に神から貰った常識知識のお陰で、教科書丸暗記してるみたいなもんだし。
一番問題だった経験不足丸だしの実技は、
"独創性があり、分かりやすく明確、尚且つ子供達を引き付けるカリスマ性がある"
と、何故か超高評価を貰ってしまった。
因みに。
学園長は私が"救世主"だ、という事は当然知らない。
救世主お披露目の時、私の裏の顔、闇蝶一味としての私で姿を曝したから、闇蝶=私と知っているのは七聖国の王族ととある海賊の一味だけ。
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