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「何かさ、生命の神秘ってゆーのか?腹の下で鼓動とか感じてよー…、こう、色々な感情がごちゃまぜになった気分になったぜ。」
私得な狙い通り、レド君母性開花作戦もほぼ成功した模様。
だって抱卵中のレド君、途中から妙にそわそわしてたり、翼で恐る恐る卵を撫でてたりしてたしね!
テント内は1秒で6時間経つから、通常時間では超絶早送り映像で映されてても私のチートeyeにかかれば、ばっちりがっつり捉えましたのことよ!
とかしてる内に、卵にヒビが!
重ねた毛布の上にゆっくり置いたと同時に、ついにパキッ!と欠片が剥がれ…
カッ!!!
「うわっ!?」
「なんだ!?」
『むきゃー!?』
うはー…まっぶしー…って、何で閃光走ったのよさ!?
まさかの雛孵○るオチで一番最初に見た生物の形に変化するんじゃなからろうもん!?
あ、違った。
皆が閃光で目潰しされてる間にね、私は見た。
というか、嫌でも目に入った。
卵が一瞬で破裂して、どっからどう見ても………
金色の鱗を纏った成体の竜が出て来た瞬間を。
何故に成体だし!?
あれか、肉体だけが呪いで卵まで戻っちゃったけど意識はあるままで、動ける肉体まで成長した瞬間に呪いを解くか何かして元々の身体に戻った的な!!??
あ、有り得る…
アンサズとかハガルとか…伝説級の奴らは何をやらかすか分かったもんじゃないからね!
お前が言うなって突っ込みは聞かないお!自覚してるから!
でもそっかぁ…となると、私はまた孵化の瞬間やら生まれたてほやほやの赤ちゃんを見れなかったのか……どうしてこういう時に激運発動しない…?
って事を一瞬で考え、がっくり項垂れていたら、何てこった。
お約束的に久遠竜が襲い掛かってくるっていうね!
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