それはマのつく夏休み!~出会い編~

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  この場で一番強い者を卵から出て来た刹那で選ぶとか、流石傾奇竜。 「チートはなにゆえ強いと思う?元々強いからよ!ってかぁ! どっせい!」 襲い掛かってきた強靭な前脚を引っつかみ、その勢いのまま背負い投げる! そして外に放り出されない様、今張ったフィールド結界へ ドバァンン!!!! 『ぐぁ!?』 ドシャァァッ!!! 物凄い轟音を立てて激突した後、久遠竜は床へ落下しました。 『え…え!?何が起こったのー!?』 「くっそ…まだ何も見えねぇ…!」 「皆鍛えが足りないおー?」 「フラッシュ目潰しをどうやって鍛えろっていうんですか!?」 じょ、冗談なのにー… でも何か、普通の閃光目潰しじゃなかったみたいで、中々治らない皆に状態異常回復魔法をかけてあげたら、 「「「っ………!!??」」」 一番最初に目に入ったモノに絶句ですね、わかります。 そんな中、最初に口を開いたのは、 『はははは!まさか余が投げ飛ばされるとは!これは、愉快愉快!』 まさかの久遠竜。 しかも何がツボったのか、大笑い中っていう。 「か、孵ったばかりなのに元気だねぇ…」 『当然でぃ!卵ん中はマジ、なーんにも出来やしねぇかんな!成体まで時を進めても、まだ力が有り余って堪んねぇぜ!』 「やっぱり卵の状態でも意識あったのねん!つか何故に江戸っ子口調!?」 『なんというか…流石、アンサズさんの悪友なのー。』 『おお!おめぇらアっちゃんの知り合いか!』 「あ、アっちゃん!!??」 『成る程、アっちゃんの知り合いってんなら、余と会話が通じてるのも納得できらぁ!』 え、それで納得しちゃうんだ!? わからんでもないけども!  
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