それはマのつく夏休み!~出会い編~

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  衝撃的な事が起こり過ぎて逆に冷静が帰って来たので、よく見てなかった久遠竜の外見をガン見する。 こ、これは…真後ろに伸びた2対の黄金の角と金色の鱗に浮き上がる暗蒼のライン、背骨を沿うように岩の様な刺が生えた、ふつくしいと言うよりはテラかっけー竜じゃまいか…! あれだ、色違いでコアと翼が無い全長2000㎝ぐらいに縮めたグ○ン・ミ○オス的な感じだ! 「黒焔盛んにして、災異未だ止まず…!」 『?余の属性は焔じゃあねぇぜ?』 「あ、うん、知ってる!」 だって今見た詳細探査結果でね、 源時竜。 初代竜の血を引く、ベルカナに1頭しかいない竜。 鱗は永遠の命と魔力を産むというお伽話や伝説があり、久遠竜と呼ばれている。 が、実際は大陸破壊や負け戦乱入等、良い意味悪い意味も含み大暴れしたせいで魔界に封印された。 元素と僅かに時を操る事が可能。その能力で稟国初代魔王との間に子を儲けている。 って出たもん! つか、災異の方は否定しないって…まさかの自覚有!? ……まあ、とにかく……お近づきになりたいし、先ずは恒例の自己紹介タイム! 私と部屋に居る子達を一通り紹介してみる。 『おう、余はティワズだ。チアヤにレドだな、覚えたぜぃ!何たって余が惚れた2人だかんな!』 「は?」 「えっ!?」 「チー姉様、顔、顔!というか鼻血出てますよ!」 いやいや、ディアン君、鼻血はガン見した辺りから垂れ流しだお! ドラコンだから仕方ない、仕方ないね。 顔面崩壊なんて全く気にしないで、"惚れた"の意味を突っ込もう………とした時! 突然ティワズが水蒸気みたいな煙りに包まれ………… 「よぉし、こんなもんか!」 …え、何か………ワイルドな女の人になった…だと…!?  image=451048242.jpg
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