チーちゃん先生の事情

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  とまあ、そんな訳で。 うっかり合格してしまったものの、経験値0だからね。 ちょっとやる気になった私は実習として、色んな国や場所で講習会や塾みたいな所で教鞭を執ったりしていたんだけど、それを始めた約2ヶ月。 たった2ヶ月であの眼鏡学園長はスレーベン学園に呼び出しやがりまして、冒頭にいたる、と。 教師になる為の学校どころか、普通の学園にすら行ってない私にとっては、有り得ない短さ。 ………は? とも言いたくなるもんさね! 「君がチアヤだな。ヴィルから聞いている。 私はヤーコプ。この学園の理事長を務めている。 急で申し訳ないが、君には3日以内にこの学園内の職員寮へ引越して来てもらいたい。可能か?」 「あ、まあ…根無し草な旅人だから、今日にでも入れるけど……。」 「けど?」 つ…突っ込みたい……! ヤーコプとヴィルヘルムって、なんのグリム兄弟!?って事を……! でも、そんな空気クラッシュはしないお……! 「えっと…う、うちの子達はどうなるのかなって?」 「ああ、何の問題も無いぞ。職員寮は広い。その人数は余裕で入れる。 多分、びっくりするだろう。 なんせ職員寮と学生寮は城だからな。」 「兄さん、元城を寮として改造したんだよ。」 「そうとも言う。」 ………大丈夫なの?この理事長で。  
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