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そうこうしている内に、ツェルてんてーはジョロンナを連れてこっそり研究棟へ戻って行き、被服室には私達とコハクに質問攻めをしているシオンが残されてしまいました。
……うん、ここはさっさと目的を果たして、ツェルてんてーを手伝いに行こう。
でもって、ツェルてんてーでストレス発散するんだ!!
そうと決まれば、ディアンとシンラを起こさないと。
先ずはシンラかな?
「バンショウは起きてる?」
「もちろんでありんす、神子様。」
話し掛けると、眠っているシンラは直ぐに蒼狐姿のバンショウに変化。
1つの身体に魂が2つあると、こういう時に便利だよね。
「悪いけど、シンラを起こしてくれない?」
「はいな、お安いご用でありんすぇ。直ぐに叩き起こしんす!任せてくんなまし♪」
「お、お願いねー?」
と、シンラはバンショウに叩き起こして貰う事にして、ディアン君には……
「ディアーン、今日のオヤツはストラ特製、紅茶マフィンとクランベリーのチーズケーキだおー。」
と、耳元で囁いてみる。
「ちょっ!?何か肩が心なしか湿ってきてんだけどよ!!??」
あー……うん、それはディアンきゅんのヨダレです、はい。
以前王城で開かれた舞踏会でケーキを食べてからというもの、ディアン君は甘いモノが大好きになったらしくてね。
それ以来ディアン君は甘いモノ関連に敏感反応するようになった訳で。
ちくしょう、可愛いな、このやろー!
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