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「いや、学力は全クラス平均になるように振り分けられている。ただ……」
「ちょっと…問題がある子が多く集まっちゃってて。」
「…………端的に言うと?」
「えー……協調性が全くない…かな。」
………そんなクラスを丸投げですか、そうですか。
「やっぱ辞めようかな……」
「だ、大丈夫だよ!沢山の仲間達に慕われているチアヤ君になら出来ると信じての決定だから!」
嘘臭い……!
でも後ろから
「チアヤ(様)(チィ)(チー様)なら出来る…!」
って熱い視線が……
………くそう!やってやらぁ!!!
「………じゃ次。総合学科ってどゆこと?んな教科ないよね?」
「ああ、無いぞ。教科ではなくそのままの意味で、総合的な教科を指す。」
「……兄さん、"全ての教科を担当する、また担当出来る学科"って意味だよ。」
「そうとも言う。」
……理事長、もういっそ、黙っててくんないかな?
「詳しい事はツェル先生に聞くといいよ。
君の事は色々と頼んであるからね。
ツェル先生、入って来てくれるかな。」
え!もう会えちゃうの!?
期待と妄想で若干ワクテカしながらツェル先生の登場を待っていると……
ガチャ
「…………………。」
長い金髪を首に巻き付けた……ね、
顔に大きな傷跡があるガラの悪い兄ちゃんが入って来ました。
うん、妄想は打ち砕かれるって分かってたさ。
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