第一章[新たな風]

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その後は準備をして食事してと、これまたいつも通り。 なんだかんだで寮を出たのが8時15分を過ぎた位だった。 同じ寮に住んでる源 忠勝(ミナモト タダカツ)、通称ゲンさんは先に登校している。 見た目や言動で誤解されがちだが、なかなか優しいイイ人なのだ。 また、健康的不良というニュージャンルを確立した人でもある。 寮には後1人男が住んでるんだが、それはまた後で。 朝はいつも京達と登校する。 「私も今きたとこ。」 「デート気分を出さなくてもいい。」 椎名 京(シイナ ミヤコ)。川神学園2年F組。 今はこんなだが、昔は家庭の事情もあってガリッガリに痩せていてイジメの対象だった。 あまりに陰湿だったので、頭をフル稼働させつつ仲間の力を集結し助けてみれば。 「アイラブユー。」 惚 れ ら れ た。 京が痩せていた頃から告白を断り続けてるのだが、それが何年も続き___。 今ではお年頃でステキな感じに。 整った顔立ちに少し鋭い目、胸は大きくスタイルは抜群。 贔屓目に見ても美少女だろう。 「おかげで立派に育ったよ。」 俺は見返りを求めて助けた訳じゃない。 京にはもっと広い視野でものを見てほしい。 告白されては断って・・・そんな関係を続けている。
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