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「あぁーン、今日もモモ先輩超かっこいい!」
「この無敵さがたまらない系ー!!」
「さすがモモ先輩、まさに覇王だぜー!!」
「日本では敵なしだー!!」
姉さんのファンが騒いでいた。
「相変わらずモモ先輩は動きすら見えないなぁ。」
モロが口を開く。
「1人1発ずつ蹴りを入れていったね。」
「そ、そうだな。うん。すげー蹴りだった。」
京、ガクトと続けて口を開く。
「嘘。実はパンチ。」
「京てめぇ。」
「・・・ガクトでさえ見えてなかったのね。」
モロが若干呆れながら言う。
「京はよく見えるよね。」
「弓使いは、目がいいと相場が決まってるので。ちなみに、1番不快な笑いをしていた丸顔の男には顔面への強打の他に、腹部に3発いれてた。」
「8発だー。まだまだ甘いな京ーっ。」
京達の会話に、姉さんが反応する。
「言わんこっちゃない。痛そうだ。」
不良達を見て呟く。
不良達は既に全滅しており、姉さんは無傷だった。
「さぁーて人間テトリスの開始だ。お前は凹な。」
「は!?」
「多人数で1人を囲むような卑劣な奴には、一切容赦しないぞ。ほらー。」
またも嫌な音の後、不良の関節が変な方へ曲がる。
そんな状況を見慣れた様子で全員が見物している。
「ん。こいつは気絶してるから縦棒でいいや。」
「な、なんだよこいつは・・・や、やべぇよ。」
1人の不良が逃げようとするが___。
「あ、お前まだ意識あるから、複雑な形頼むぞ。」
姉さんに捕まる。
「た、助けてくれぇー!」
「助かりたいか。ならばチャンスをやろう。ナイスなギャグで、私をクスリとさせたら許そう。何も言わなかったり、そんなの無理とかは絶対に言わない方がいいぞ。もっと私を怒らせる事になるからな。」
ふふふふ、と笑う姉さん。
「相手が卑怯な真似するから、完全Sだね。」
状況を見て言う京。
「さぁ、ガツンとギャグを言ってみろ。」
「あ、ああアメリカンジョークでもいいっスか?」
「その心意気やよし!」
「石が落ちた!ストーン!」
空気が凍る瞬間だった。
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