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そんなこんなで歩いていると、川神学園に着いた。
グループで唯一3年生の姉さんは、早弁しながら3年のA棟へ。
俺達5人は2年のB棟。
「・・・。」
京は学園に入ったあたりから無口になっていった。
「しっかし、僕達全員同じクラスになるとはねー。」
「初めてだよな。中学校とかバラッバラだったし。」
モロとガクトが話しながら入った後に、更衣室で制服に着替えてきたワン子が続く。
「おはよーーー。」
問題児を集めたとされる2年F組が俺達のクラス。
そんなクラスにワン子の元気な声が響く。
「おはよーっ!」
俺もワン子に続いて挨拶する。
「おはようございますー。」
「朝見てたよー。今日もモモ先輩すごかったね。」
「弟分としてはやりすぎないかと心配だよ。」
そんな会話をしながら席に着いた。
ちなみに、隣には京、後ろにゲンさん、前にワン子がいる。
皆とコミュニケーションを取っていると、チャイムが鳴った。
ソレと同時に、委員長の甘粕さんから皆へ声がかかる。
「皆さーん。小島先生きますよー。」
その声と同時に、クラスが一丸となって迎える準備をする。
小島先生は、鬼小島と呼ばれる程厳しい先生なのだ。
まぁ、だからといって嫌われているわけではない。
先生の態度は、俺達生徒を思っての行動なのを俺達も分かっている。
「!皆さん!先生が!!」
委員長の合図と同時に、皆が背筋をピシッとただした。
「朝のHRを始める。」
キッチリとスーツを着て、手に鞭を持った女性は、教室に入るとそう言った。
「起立!礼!」
委員長がすぐに号令をかける。
皆が元気よく挨拶をした。
「おはよう!着席してよし。出欠を確認する。各自速やかに返事をするように。」
私語をする命知らずはいない。
テンポよく出欠確認は進み___。
「ではこれで出欠確認を終了とする。それでは次に___。」
ウメ先生が全員を見渡した後、口を開く。
「転入生を紹介する。」
「「「 !! 」」」
クラスに驚きが広がった。
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