第一章[新たな風]

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隣の源君(?)は居なくなっていた。 「ねぇねぇ!君って男だよね?」 「なぁ!真本って女なのか?」 と、こんな質問をされた。 そう、俺は男であるにも関わらず、街でナンパされるほど普通に女の子に見える顔をしているのだ。 それも「君、可愛いね!」とか普通に言われるくらいに美少女らしい。 そして、俺のコンプレックスの一つだったものだ。 ま、今では逆に長所だと思っているが・・・。 「男子には悪いけど、俺は男だよ。」 俺がそう言うと、男子は床に手をつきorzの形になり、女子はキャーッ、という声を上げながら俺に更ににじり寄る。 その後も色々質問されたが、授業が始まるということで、解放された。 「(あはは・・・やっぱ、この反応はどこ行っても一緒か。)」 などと考えながら時間は過ぎていった。
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