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「前回の新聞からグレードアップしたね。」
京がテレビを見ながら言う。
クラス中(主に女子)が一気に賑わっていた。
「だから何だってんだ。いちいち騒ぎやがって。どっちかっつーと痛い部類じゃねーかよ。」
そう口にしたのは大串 スグル。
彼は大和達グループの1人、師岡卓也と特に仲がよく、二次元人らしい。
それを皮切りに、男子の多くは面白くなさそうな意見を口にする。
「なんとまぁ、いつもながら目立つ人だね。」
そう口にするのは熊飼 満、通称”クマちゃん“。
彼は食通で、様々な店や食べ物に詳しいらしい。
「・・・」
そんなクマちゃんの言葉に黙る大和。
なんだか大和らしくないなと思い声をかける。
「・・・なんだか浮かない顔してるが、どうした?」
「いや、心労が増えるというか・・・。」
「相手を追いかけた理由がまたキャップらしい・・・。」
そう言うのは卓也だ。
「なんつーか、お疲れ様?」
「おう、ありがとう。」
どうやら大和達のリーダーは、自由すぎる男みたいだ。
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