見習いの頃の泉

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山川「よし 仕業点検おわり じゃ この電車を動かしましょう 」 泉「うわ マスコン重い」 山川「ほら 定刻より遅れてるわよ 」 泉は重いマスコンを入れ 電車はゆっくり動いた 山川「よし じゃ あの停車目標に停めてみな 知ってるかと思うけど 5M以上はオーバラン扱いだから 」 泉はゆっくりとブレーキをかけて 停車目標に停める 泉「停めました」 山川「どれどれ」 泉は4M手前で停車 「オーバランはしてないけど 手前すぎ 私の見てなさい」 山川は電車を後退させ 再び 停車目標へ 山川は1Mの誤差もなくピッタリ停めた 山川「 ピッタリ停めるタイミングを見につけないとね あなたまだブレーキが強いから 」 泉は夜遅くまで 山川に鬼のような指導を受けた 山川「もう9時ね 列車の仕業終了点検を終えたら今日の研修はおわり」 泉は 仕業終了の点検をしたが 山川「まだまだね いい いきなりパン下げしてどうするの? 仕業点検と同じように車内チェックもでしょう あとは運転席のまわり 汚れてたら拭いておく 常識よ」 泉は一日中 山川に怒られた 運輸区に戻って 山川「いい 今日習った事は忘れないように 明日は あなたは休みだからゆっくり体休めなさいよ 疲労は運転手の敵だから」 泉「山川さんは明日は出番なんですか?」 山川「私も休みよ 」 泉「今日はありがとうございました お疲れ様です」 山川は何も言わなかった 泉は私服に着替え帰宅した
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