〔木村 曜子〕

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立ち上がろうとするが、足に巻き付いている何かのせいで再び尻餅をついてしまった。 足元に目線を下げると、さっきまで私を上から覆っていたはずの布団が、なぜか脚に絡みついている。 …朝から本当についてない。 私は布団をどけて立ち上がると、大きく伸びをした。それと同時に口から大きな欠伸がもれる。 少し眠気がとれたところで私は窓に近づき、閉じられたままのカーテンを開け放した。 こうして窓から入る鋭い朝日に目を思わず閉じるのも、この部屋に引っ越してからの二ヶ月間ですっかり習慣になっていた。
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