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これは私が中学に入学して2ヶ月くらいたったある日のこと…
私は入学してすぐに仲良くなった戸田未来と一緒に下校していた。
ギャルっぽいけど、凄い優しくて頼りになる女の子。
「ねぇ優梨、チェーンメール回ってこなかった?」
「チェーンメール?」
チェーンメールなんて聞いたのは小学校5年生以来だ。
「えっ?もしかして、回ってきてない感じ?」
「回ってきてないけど…チェーンメールがどうかしたの?」
私がそう訪ねると、未来はスクバから意外にもシンプルな白い携帯をだして私にチェーンメールを見してきた。
「このメールを3日以内に送らなければ、あなたを殺しにいきます。もし送れば命は奪いません…って何これ。」
私は半ば笑いながら言う。「笑っちゃうよね(笑)こんなメール信じる人とかいるのかな?」
「いないでしょぉ~」
「だよね~(笑)」
この時はまだ気づかなかった。
このチェーンメールが最悪な事態を招くことになることに…
翌朝、私はいつもどーり学校へと向かった。
昨日のチェーンメールの事など、とっくのとうに忘れていた
「井上!」
「!?」
声のする方を見ると…
「高橋!おはよっ」
「お、おうっ」
(背高いなぁー
こいつまた身長伸びた?)そう思いながら歩いていた。
高橋は私と同じクラスで隣の席の男の子。
サッカー、バスケ、野球…スポーツならなんでもできちゃうやつで、女子からの人気が半端ない。
まぁ私は高橋を一人の男として見てはいないけど。
そんなことを考えていたらあっという間に学校についた。
校門を抜けて、下駄箱へと向かおうとしたその時、
“バタッ”
鈍い音がした。
この音はもしかして…
そう思って音のするほうへ向かった。
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