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毎日放課後の2人きりの学習会に彼女が休む事は1度だって無かった。
ところがある日、彼女が何の連絡もなしに休んだ。
理由は、
「友達と遊んでいた」
とのことだった。
まぁ、たまには息抜きも必要だよなと思い
「全然構わないよ」
と笑顔で言った。
彼女はホッとしたように安堵の溜め息をつく。
次の日、また彼女が休んだ。
理由は、
「買い物に行っていた」
とのことだった。
少しムカッときたが、大好きな子を怒ることなんて出来そうに無い。
俺は
「そっか、次は連絡頂戴ね」
と言った。
彼女はまた安堵の溜め息をつく。
その次の日、また彼女は休んだ。
理由は、
「言えない」
とのことだった。
流石に俺も怒った。
「ねえ、最近どうしたの?やる気ないなら俺帰るよ。俺だってやることあるし。」
そう言って彼女が1番苦手としていた教科、数学のノートだけを机の上に置いて帰った。
彼女は涙ぐんでいたが謝る気配は無かった。
俺はその態度が許せなくて、それからの3日間学習会に顔を出さなかった。
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