手に入れて下さい あなたの命を

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「あーーーー!」 突然の声に、俺はビックリした。 それは、モニターの方から聞こえた。 「ミサキ!」 俺はモニターに食いついた。 どうやら、血が抜かれているようだ。 「のんびりしていられない。おい!どうすればいい!」 俺は叫んだ。 「うっ‥‥‥」 今度は、肉声が聞こえてきた。 女性が目覚めた! 「ここは‥‥ねえ?あれ?手が。」 どうやら、彼女の手と足は縛れているらしい。 「あなたは誰!?ここはどこ!?ねえ?聞いてる?」 「落ち着いて!」 「何よ!こんな事して楽しい?」 「え?誤解だよ!俺もあなたと同じ状況で‥‥」 「どこがよ!私は繋がれているのよ!ねえ!早くここから出して!」 駄目だ、俺には止められない。 彼女は完璧にパニックになっている。 しょうがない。こうするしか‥‥ 「落ち着け!!!」 俺は叫んだ。 腹の底から。 案の定、彼女は黙った。 「俺は‥‥」 「こんにちは。カイト。」
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