手に入れて下さい あなたの命を

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加工された声が鳴る。 「あなたに送る第1のゲーム、それは、目の前の女性を天国に送ることです。」 俺は女性の方を見る。 彼女も俺を見ていた。 そんなこと、出来るはずがない。 加工された声は続く。 「赤いボタンを押せば、カイトの第1ゲームはクリアとなります。制限時間は、3分です。」 俺は、次の扉の上の電光掲示板を見た。 3:00と表示されている。 「もし時間を守れなかったら、あなたの首輪は爆発します。あなたが死んだらミサキも死にます。」 愕然。 このボタンを押さなければ、俺とミサキは生きられない。 しかし、押せば目の前の彼女が死んでしまう‥‥ 「手に入れて下さい あなたの命を。」 カウントダウンが始まった。
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