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「あなた、学生でしょ?」
彼女からの質問。
「はい。」
俺は答えた。
「いい思いでたくさん作ってね。学生が一番楽しい時だから。大人になってからわかるよ。この気持ち。」
彼女は泣きながら言った。
俺まで涙が出てきた。
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時間は迫る。
容赦なく。
「俺は‥‥‥‥俺はどうすれば‥‥」
「赤いボタンを押して。」
「でも、押したらあなたが死んじゃう‥‥」
「私はいいの‥‥」
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「後悔しない人生を送って。」
俺は、モニターを見た。
ミサキも落ち着いている。
俺はミサキを助けたい!
助けたい!
助けたい!!!
「決まりました。」
俺は、心を落ち着かせ言った。
「俺、押します。」
「わかった‥‥あなたは、生きてね。」
俺は、ボタンの前に立った。
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俺は、涙と震えが止まらない。
今から俺は、殺人をする‥‥
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「では、行きます。」
「覚悟は出来ています。」
俺は、ボタンに手を置いた。
「タケシ、今からそっちに逝くね。」
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俺はボタンを押した。
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