手に入れて下さい あなたの命を

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「あなた、学生でしょ?」 彼女からの質問。 「はい。」 俺は答えた。 「いい思いでたくさん作ってね。学生が一番楽しい時だから。大人になってからわかるよ。この気持ち。」 彼女は泣きながら言った。 俺まで涙が出てきた。 0:40 0:39 0:38 時間は迫る。 容赦なく。 「俺は‥‥‥‥俺はどうすれば‥‥」 「赤いボタンを押して。」 「でも、押したらあなたが死んじゃう‥‥」 「私はいいの‥‥」 0:26 「後悔しない人生を送って。」 俺は、モニターを見た。 ミサキも落ち着いている。 俺はミサキを助けたい! 助けたい! 助けたい!!! 「決まりました。」 俺は、心を落ち着かせ言った。 「俺、押します。」 「わかった‥‥あなたは、生きてね。」 俺は、ボタンの前に立った。 0:09 俺は、涙と震えが止まらない。 今から俺は、殺人をする‥‥ 0:06 「では、行きます。」 「覚悟は出来ています。」 俺は、ボタンに手を置いた。 「タケシ、今からそっちに逝くね。」 0:01 俺はボタンを押した。
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