目が覚めると‥‥

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「ミサキ!」 俺は、モニターに向かって叫んだ。 「ミサキ!心配するな!大丈夫だ!」 とにかく叫んだ。 「こちらから彼女のいる部屋には、声は届きません。」 加工された声が語る。 「いや、何これ!」 彼女は見てしまった。 自分の置かれている状況を。 「ミサキ‥‥」 再び涙が溢れる。 「ゲーム開始は、扉が開かれた時です。今から1分以内に扉を開けないと、ゲームに失敗したとみなします。」 俺はどうかしそうだった。 「あなたの失敗は、彼女の死を意味しています。」 俺は、扉の上の電光掲示板を見た。 1:00 「手に入れて下さい。あなたの未来を‥‥」 カウントダウンが始まった。
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