第三章 [授業]

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(この学校の音楽室はボロい…。) 山崎さんとよくいる岩坂さんは今はいない。 他の講座を選択しているのだろうか。 「三春君ってピアノがすっごく上手なんだよ~。」 何故、皆に言い触らすのだろうか。 「いや…山崎さんっ…それは。」 セイジはミカに半ば強制的にピアノに座らせられた。 「なんか弾いてよ~。」 こんなグダグダの環境で人前で弾くのは、好きじゃない。 と、譜面台にある楽譜が目に入ってきた。 (ブラームスだ…。ピアノ協奏曲1番…あぁ。) ピアノ練習曲として編曲されているようだった。
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