第三章 [授業]

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「お父さんから聞いていた通りだわ。私が夏休みを賭けて編曲したピアノコンチェルト、あなたに弾いて貰いたかったの。」 始業時間のチャイムが鳴る。 「先生…。」 前以て譜面台に置かれていたのは、井原先生の企みだったのだ。 セイジに音楽を教えたのは父だが、ピアノの基礎を築いたのは紛れも無く井原先生-奈美子ちゃん先生だった。
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